学校飼育どうぶつの問題

学校飼育どうぶつにおける問題点

学校におけるどうぶつの飼育には、以下のような複数の問題点が存在します。

1. 適切な飼育環境の不足

学校では、屋外での施設での飼育が大半で、空調はもちろん、どうぶつを飼育するための十分なスペースや設備が整っていないため、どうぶつにとってストレスの多い環境になることがあります。

2. 教育的目的の不明確さ

学校での飼育が教育的な目的を持って行われている場合でも、実際にその目的が達成されているかどうかは疑問です。生徒がどうぶつの世話をすることが本当に学びにつながっているのか疑問が多いです。

3. どうぶつのケアに対する無理解

教育者や生徒がどうぶつの世話に必要な知識やスキルを持っていない場合、どうぶつの健康や福祉が損なわれる可能性があります。

4. 責任の所在

飼育どうぶつの世話に関する責任が曖昧になり、誰が最終的にどうぶつの健康や福祉を守るのかが不明確になることがあります。また一部のどうぶつの世話ができる人に飼育や金銭面などすべての責任を背負わされるケースが多く報告されています。

5. 長期的な飼育計画の欠如

学校の飼育動物が一時的なプロジェクトとして扱われることがあり、どうぶつが卒業後にどうなるのかという長期的な視点が欠けていることがあります。

6. どうぶつの医療問題

学校で飼育されていたどうぶつが病気になった場合、適切な医療を受けさせていないケースが多く報告されています。教育委員会では予算を組んでいないことが多く、もし病院に連れて行くとしても病院にかかる費用も教員の自己負担というケースも多いようです。

7. どうぶつの種類と特性の不適切な選択

学校の環境や生徒の年齢に合わないどうぶつを飼育することで、どうぶつ自身や生徒にとって負担が大きくなることがあります。

解決策

これらの問題点を解決するためには、第一には学校での飼育を順次取りやめる選択が必要と思われます。

そこに至るまでの経過措置としても最低でも以下の措置を講じながら。

 ペットと暮らすための教育を行う:各家庭でどうぶつを迎える時のため、どうぶつの飼育について、動物福祉を重視した教育を行うこと。

 各家庭の環境の教育: 種に応じた適切なスペースと設備を整え、どうぶつにとってストレスの少ない環境を構築できるよう教育を行う。

 知識とスキルの提供: 教育者や生徒にどうぶつの世話に必要な知識やスキルを提供するための研修や教育プログラムの実施。

 現在飼育しているどうぶつ達の今後:適切な引き取り先の確保: 飼育どうぶつの将来について、適切な引き取り先を確保するためのネットワークを構築し情報交換を進める。

 将来的には学校でどうぶつを飼育する必要のない教育プログラムを構築すべきである。



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